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公立高校受験まで3週間を切った。連日、自習室では静けさの中にも熱気が充満している。寒い日の窓には、露点に達した水蒸気たちが水滴となり溢れていた。休憩時間、外の空気を吸おうと外に出た。教室内とは違う、凍えそうな寒さと静けさ。受験は孤独だ。全て一人で考え解決して答えを出さなければならない。冬の夜がそう言っているようだ。試験が始まったら僕らはもう手をかすことは出来ない。だったらそれまではさらに加速し並走...
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受験数学では語り継がれている有名な入試問題がいくつかある。今日はそのうちいつくか紹介したいと思う。全て大学受験の問題からだが、メッセージは中学生の皆にも十分伝わるはずだ。まずは有名なものから。2003年 東京大学 前期 理系 第6問円周率が3.05より大きいことを証明せよ。この問題には問題作成者からのメッセージが隠されていると言われている。このころはゆとり教育が始まった時期であり、円周率を3.14ではなく3と...
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授業中によく時計を見る生徒がいる。5分もたたないうちに時計を見ているが、「全く進んでないよ!」と思う。そんな僕も、学生の時は苦手な授業中によく時計を見ていた。早く終わらないかなぁと思いながら時計を見る。でも、そんなときほど1秒1分がゆっくり進むものだった。周りのみんなも時計を見ていたので、その授業の先生は冗談で時計にカメラをつけたいと言い出した。生徒が1時間で何回時計を見るか数えてみたかったそうだ。高...
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僕は生徒のケアレスミスに大変厳しい。なぜなら、知らない問題、出来ない問題ならその知識を得れば出来るようになるが、ケアレスミスをなくすというのはそう単純なことではないからだ。ゴミの分別で例えてみる。ゴミの分別をしなかった人が2人いるとしよう。1人は、ごみの分別をしなければいけないという事実を単純に知らなかった人。この人は「ごみの分別をしなければいけないよ」と注意され、その知識を得れば、次からゴミの分...
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今日、中3生が覚醒した(自称)。数学の問題が突然解けるようになってきたらしい。「覚醒した!覚醒した!」と興奮していた。僕も一緒に興奮した。この瞬間が気持ちいいんだ!勉強に限らず何かに一生懸命打ち込むと、この瞬間がいつか訪れる。これまで溜めてきた力が一気に解放されるのだ。どんなに勉強しても成果が出ないときもあるかもしれないし、焦る気持ちもあるかもしれない。でも、今自分がしていることを信じてほしい。不安...
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国語はツンデレだ。僕は月曜日に受験生の国語を担当している。埼玉の入試も、北辰テストも大問1は「小説」から始まる。はっきり言ってこの小説がやばい。涙あり、興奮あり、なのだ。陸上選手の奇跡の復活がおこりそうな、そんな興奮MAXの瞬間で問題文が終わってたりする。『そりゃないよ~』と心の中でつぶやきながらも、続きが気になり、その本を実際に買ってしまったこともなんどかある。先週の問題文は工作が苦手な小学4年生...
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個別総合学習塾 緑成会
緑成会の日々の出来事を綴っていきます。